はじめに
自宅サーバーを運用し始めておよそ2年が経過しました。幸い火災や不正アクセスといった大きなトラブルも無く、安定して運用しています。偶に小さなトラブルが発生しましたが、その都度インターネットを駆け回り、良い勉強になりました。
このまま運用を継続する予定でしたが、デスクトップ環境にトラブルが発生し、どうしても解消できなかったので本格的に構築し直すことに。元々試験的に始めたサーバーだったので更新するには良い機会です。
構成
—————————————————-
本体: 富士通 TX100S3p
CPU: Xeon E3-1230 v2
RAM: Kingston DDR3-1333 4GiB×4
ストレージ: 2TiB×2(RAID1)
OS: Rocky Linux
—————————————————-
初代は普通の事務用デスクトップPCでしたが、今回は富士通のサーバー用マシンです。当初はPentium(G640)を積んでいたのですが、せっかくなので意味もなくXeonに換装しました。メモリーも16GiB積んでおり、10年ほど前の機種ではありますが私の用途としては十分だと思います。RAIDに関しては、オンボードRAIDを利用するとOSインストール時にエラーを吐くため、渋々OSのソフトウェアRAIDを使いました(調べたところ、ドライバー要因かなと思いましたが解決できませんでした……)。
一番悩んだのはOSの選定です。RHELのダウンストリームとしてのCentOSが終了してしまったため、どのディストリビューションを採用しようか非常に悩みました。具体的には以下のとおりです。
【OS候補】
・CentOS Stream 8
・Ubuntu
・Alma Linux
・Rocky Linux
正直、用途的にはCentOS Streamで全く問題がないのですが、従来のCentOSと同じ立ち位置の「Alma Linux」か「Rocky Linux」を採用することにしました。最終的にはCentOSの創始者が主導している点、大手スポンサーが付いている点を考慮しRocky Linuxを採用しています。(Ubuntu移行が安定なのかもしれませんが、CentOSと系統が異なることに抵抗感があり……。)
構築・移行作業と今後
2年前と異なり、多少経験値が上がっているためすんなり新環境の構築が完了しました。前回の反省を活かし、今回は作業内容を管理簿に記録しています。「何をどこまでやったのか」一目瞭然ですし、また次回以降作業をするときに役立つはずです。
現状、前回の環境をほぼ丸々移行した状態ですが、今後はセキュリティをより高めたいと思っています。踏み台にされると他人に迷惑をかけてしまうので、自宅サーバー勢としては最新の注意を払わねばなりません。
いよいよ費用面では安上がりとはいかなくなってきましたが、これから暫く新サーバーで遊びたいと思います!