はじめに
当たり前すぎて記事になっていないのかもしれませんが、PR500KIにおける「ローカルドメイン問い合わせテーブル」の設定法を記述しておきます。PR400系ではIPv4射影アドレスを使用することで、ローカルDNSサーバーを指定できたようですが、PR500系では指定できません。私自身かなり沼にはまりましたので、この記事でどこかの誰かが救われれば……。
DNSサーバー(BIND)側の設定
内向きDNSサーバーの構築方法はネット上にたくさん解説がありますので割愛します (nslookup / dig等でIPv4でDNSサーバーを指定すると名前解決できる前提で進めます)。
ポイントは「/etc/named.conf」以下の記述を入れること。
listen-on-v6 port 53 { any;};
これでIPv6による問い合わせを有効化します。必ず「restart」すること!私の環境では「reload」だと反映されませんでした。「any;」以外にもっと限定した書き方があるのかもしれませんが、その辺は調べてください……。
IPv6アドレスを返す必要が無いのであれば(IPv4のみ設定)、zoneファイルや正引き/逆引きファイルの修正は特に必要ありません。
サーバーのIPv6アドレスの取得
PR500KIに設定するDNSサーバーのアドレスを取得します。サーバーのIPv6アドレスは「ifconfig」コマンドで確認できますが、もし複数ある場合、「fe80」で始まるものを利用すると良いと思います(機器固有のアドレス……らしい……)。
PR500KIへの設定
最後にPR500KIへの登録を行います。ドメイン名には名前解決したいローカルドメインを、プライマリDNSサーバーアドレスには先ほど取得したIPv6アドレスを入力してください。ここに入力したドメインへの問い合わせだけが、ローカルDNSサーバーに送られます。最後に有効化するのを忘れないように!
さいごに
当たり前と言えば当たり前の設定でした。きっと当然すぎて記事になっていないのでしょう……。私と同レベルの初心者の方いるのか分かりませんが、もしPR500KIの設定で苦戦していたら、このページを参考にしていただけると嬉しいです。