50MHz用デルタループを作る【設計編】

はじめに

 以前制作した5エレ八木アンテナ。苦労して作ったのですが、大きさの割に剛性不足で使いにくく、あまりに大型で1人で設営するのは骨が折れます。結果、数回使っただけでお蔵入りしておりますので、新しいアンテナを計画することにしました。

自作5エレ八木アンテナ

選定理由

 そもそも5エレ八木を制作した際、デルタループは検討しておりました。ただ、そのときは八木を作りたかったということで却下に。今回は大体以下の3点からデルタループを採用しております。
 ① 八木アンテナ以外 (以前制作したため)
 ② 既に所持している2エレHB9CV以上の利得
 ③ なるべく簡単に、安価に作れる
 ループアンテナは同じ素子数であれば八木系のアンテナよりも高い利得が得られると聞いたことがあります。また5エレ八木の残骸を再利用しやすいのも嬉しいポイント。

シミュレーション

 制作前にMMANA-GALを用いてシミュレーションを行います。元々MMANAに定義されていたデルタループを2エレ化、実現可能な素子長を入力しました。
 各部寸法は以下の通りです (最適化後)。開き角は50°としました。

各部寸法
シミュレーション結果

 ほぼ100%CW運用なので、CWのコンテスト周波数に共振点を持ってきても良かったのですが、一応50.5MHzとしました。
 最適化後のシミュレーション結果としては、インピーダンスが120Ω程度、利得は自由空間で5.65dBiでした。ちなみにメーカーHPを見ると、HB9CVの利得は6.3dBiとなっています(あれ、HB9CVよりも利得が低いぞ)。マッチング方法は某氏から情報をいただき、Qマッチが良さそうです。きちんと作るなら、給電部はQマッチ+1:1バランでしょうか。

まとめ

 シミュレーション的には良さそうな値となりました。利得に関しては買ったアンテナよりも自作アンテナのほうが気分的に上なのであまり気にしないことにします (そもそも比較方法があっているのかも不明です)。あとはどのように作るか、先達の知恵を拝借しつつ、頭で考えたいと思います。

コメントを残す